はじめに
序 章 赤手のアントレプレナー
出世街道は僧門/蛙、井から出る/〈米百俵〉の地に学校設立/紙の仕事へ/赤手のアントレプレナー
第一章 出版革命の夜明け──『日本大家論集』
五十歳でリスタート/博文館の旗揚げ/最初の雑誌へ/『日本大家論集』の創刊/"法の外"のヒット/〈言語の写真〉という新兵器/著作権概念の確立を後押し
第二章 戦争特需の写真雑誌──『日清戦争実記』
鹿鳴館の反動/貴顕の保証と大衆の受容/〈三号雑誌〉という逆転の発想/『日清戦争実記』というドル箱/戦時下における報道"戦争"/写真を活かす戦法
第三章 児童文学を創出したカリスマ──『少年世界』
発掘される日本昔ばなし/同志としての〈少年〉読者/メルヘン集の挿絵に魅了/『黄金丸』からの黄金期/『少年世界』を際立たせたもの/小説有害論/メソッドの継承と前金"人質"作戦/文壇の少年屋.児童文学を開墾する/エリート読者のネットワーク/.卒業生.の入門/『少年世界』の〈適齢期〉/『少年世界』という〈学校〉/雑誌の長命・編集の短命/少年と少女との棲み分け/雑誌会の第二維新.少年世界.
第四章 文芸界の新潮流──『文藝倶楽部』
開明の精華『文藝倶楽部』/『文藝倶楽部』というクラブ/文壇の融通府/迷走する創刊日/主張の欠如という功罪/前途多望の好小説雑誌へ/泉鏡花の飛躍/深刻小説の席巻/悲惨小説の悲惨/〈職業作家〉樋口一葉の誕生/まことの詩人という絶賛/海嘯義捐小説の試み/元祖〈季の文学〉・『半七捕物帳』
第五章 巨大なオピニオン・リーダー──『太陽』
雑誌ビジネスへの着眼/世界に通用する視野/雑誌の意識変革/文壇の『太陽』が昇る
まで/諸刃となった多様性/スター編集者の誕生/『太陽』名物となった誌上論争/世代交代と次のステージ
へ
第六章 最高級の趣味雑誌──『新青年』
戦争からの飛躍.再び/戦争から冒険へ/読者と合わせ鏡の編集者/三足わらじの〈冒険〉編集者/冒険から〈探偵〉へ.大正モダニズムの時代/変革期の新青年たちへ/探偵小説気分/〈救世主〉を見出した名伯楽/デパート雑誌
第七章 辞書というベストセラー──『辞苑』
〈節用集〉に倣って/普遍的にして且軽便な中形の辞典/『辞苑』から『広辞苑』へ/読むことから書くことへ/八割五分のシェア//自分史から大日本史へ/歴史の見届け人
終 章 伝説の出版社がもたらしたもの
私設図書館の創設/文運の一助/読書子の浄土/文明時代のノブレス・オブリージュ/流通システムの構築/東京堂の創設/印刷所と洋紙店――博進社、精美堂から共同印刷へ/我国印刷界の偉彩/博文館の遺したもの/知自心百話
あとがき
主要参考文献事項索引
人名索引