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ちくま文庫

図説 拷問全書

《ちくま文庫創刊40周年記念復刊》

定価

1,430

(10%税込)
ISBN

978-4-480-03799-2

Cコード

0122

整理番号

-35-1

2003/04/09

判型

文庫判

ページ数

432

解説

内容紹介

拷問とはいったい誰のために行われたのか。中世のヨーロッパでは、何が罪に問われ、どのようにして拷問や刑罰が行われたのか。理不尽極まりない魔女狩りや異端信仰の排斥に猛威を振るった、宗教裁判の背景とは。鞭打ち、火責め、水責めから拷問椅子、謎の責め具の詳細まで…。死ぬことすら許されなかった苦痛の数々を豊富な図版とともに検証する。解説:柳下毅一郎

目次

第1章 拷問という制度とその背景
司法行為としての拷問
神明裁判―神による裁き
公開処刑―死の祭典として
人狼―罪の意識と悪魔
偶然刑―刑を免れた人たち
魔女裁判
刑吏―死刑執行人という職業

第2章 罪に問われる
罪の意識―社会や時代の鏡として
謀殺―計画的な殺人
故殺―衝動的殺人
嬰児殺し―典型的な女性の犯罪
放火
軽窃盗
重窃盗
横領
詐欺
贋金造り
文書偽造
略奪
強姦
同性愛
獣姦
近親相姦
重婚
姦通
婚前交?
涜神―神への侮辱
異端信仰
魔女―悪魔と通じた者
自殺―神との訣別
反逆罪―国家に対する犯罪

第3章 拷問が行われる
拷問は誰のために行われたか
拷問前の「針刺し」―魔女の場合 親指締め
吊るし責め
引き伸ばし責め―携問台
重し責め
スパニッシュ・ブーツ―足枷
拷問椅子
鞭打ち
火責め
水責め
不眠・ウォーキング
鉄の処女
猿ぐつわ
そのほかの拷問

第4章 刑罰が与えられる
刑罰のなかの象徴的イメージ
死刑の諸相
斬首刑
絞首刑
車刑
溺死刑
火刑
釜ゆで刑
生き埋め杭打ちの刑
幽閉
四つ裂き
投石刑
切断刑の諸相
目つぶし
耳そぎ
舌抜き
腕の切断
指の切断
名誉?奪刑
罰金刑
自由剥奪刑
肖像への処刑

参考文献
文庫 あとがき
解説 人体の(ほど良い)破壊

著作者プロフィール

秋山裕美

( あきやま・ひろみ )

秋山 裕美(あきやま・ひろみ):岐阜県に生まれる。富山大学人文学部語学文学科卒業。専門は比較文学。十代のころから地方紙の文化欄にコラムを書きはじめる。出版社勤務を経て、文筆業に就く。以後、エッセイ、ノンフィクション、映画関係書と幅広い分野で執筆をつづけている。共訳に『カサブランカ』。

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