世俗宗教としてのナチズム

小岸 昭 著

今なお消え去ろうとしないナチズムは、どのように人々の心を魅了したのか。神話と象徴に彩られ、宗教を装いながら増殖する悪を切開する歴史のプロファイリング。

世俗宗教としてのナチズム
  • シリーズ:ちくま新書
  • 726円(税込)
  • Cコード:0222
  • 整理番号:245
  • 刊行日: 2000/04/19
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:新書判
  • ページ数:224
  • ISBN:4-480-05845-1
  • JANコード:9784480058454

この本の内容

ナチズムの新しい帝国創造のヴィジョンと世界破壊の欲望は、今日の私たちの社会にも繰り返し甦って来る。ナチの黙示録的な鉤十字運動は、どのように人々の心を魅了したのだろうか。神話と象徴に彩られ、無意識の想像力を緻密に体系化した“血の結合”の幻想と実践の分析を通して、普通の人々をも狂気に駆り立てた政治的世俗宗教の実態を抉り出す。「祭司」ヒトラーと「伝道師」ゲッペルスが紡いだ破壊と終末の幻想を切開する現代史のプロファイリング！

この本の目次

序　目覚め
第１章　聖なる山
第２章　「第三帝国」の由来
第３章　エッカルトからゲッベルスへ
第４章　美しき化け物たち
第５章　１９３８年１１月９日の「ムスピリ」
第６章　「高さ」への野望

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