人間はなぜ非人間的になれるのか
主体性をもつ「人間」という発明品は、近代社会を成立させるやいなや、無意識で無意味な存在へと劇的な変貌を遂げた。壮大なスケールで描く「非人間」化の歴史。
- シリーズ:ちくま新書
- 748円(税込)
- Cコード:0211
- 整理番号:267
- 刊行日:
2000/10/19
※発売日は地域・書店によって
前後する場合があります - 判型:新書判
- ページ数:224
- ISBN:4-480-05867-2
- JANコード:9784480058676
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「人間」とは、自由で平等な近代社会を作るための発明品だった。そして、それは理性的で主体性をもつ個人のはずだった。ところが、巨大化し機械化する都市の孤独のなかで、この人間たちは気づかされる。「理性と主体性のある「私」なんて嘘だったんだ!」このときから「人間」は「非人間的」な存在へと急速に劇的に変貌していった。「自由な個人」から「全体主義的な群衆」へ、「理性的な主体」から「無意識に操られる客体」へ。何がどうして起こったのか。壮大なスケールで描きだす「非人間」化の歴史。
序章 アウシュビッツへの旅
第1章 全体―個から全体へ
第2章 無意味―アヴァンギャルドからファシズムへ
第3章 未開―岡本太郎「太陽の塔」の謎
第4章 無意識―理性から狂気へ
終章 幼年期の終わりを越えて
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