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内容紹介
思考することは、ひたすら“問いかけ”をつづけることである。思考のプロセスに演算不能領域を組み入れ、思考することの限界を実感することで、逆説的に“世界”があることのリアリティが生まれる。風景や動物を文学的な比喩として作品に組み入れず、ただ即物的に描写する特異な作風の小説家によって、問いつづけられた「存在とは何か」。宇宙の外、サッカー・ロボット、カフカの視野、夢の中の生、十四歳の夏の朝の経験…等の具体的な事象から、小説家独自の思考プロセスを経て、存在することの核心に迫ってゆく。そして最終的に、意識や記憶が、“私”の側でなく“世界”の側にあることが描き出される、世界のための、世界の肯定のプログラム。
目次
そもそも人間はこの宇宙に存在しなかったのではないか
世界のモデルと視覚(俯瞰と自己像
視覚イメージを持たない思考)
「記憶の充足性」は思考によって浸食される
「私」はすべて言語というシステムに回収されうるか
「リアリティ」とそれに先立つもの
私が存在することの自明性について
いまの言語(思考法)とそうでない言語(思考法)
夢という、リアリティの源泉または“寸断された世界”の生
記憶は“私”のアイデンティティを保証するか
“精神”が書物の産物だとしたらインターネットの中で“精神”は…
生きる歓び
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