誰のための金融再生か ─不良債権処理の非常識

山口 義行

日銀がおカネをジャブジャブ流しても、金融機関の貸し渋りが続くのはなぜなのか。金融政策の誤りを明らかにし、中小企業・中小金融を基点とした改革を提唱する。

誰のための金融再生か ─不良債権処理の非常識
  • シリーズ:ちくま新書
  • 748円(税込)
  • Cコード:0233
  • 整理番号:352
  • 刊行日: 2002/06/19
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:新書判
  • ページ数:192
  • ISBN:4-480-05952-0
  • JANコード:9784480059529

この本の内容

「不良債権がビンの栓のようになっているから、これを取り除けば貸し渋りは解消される」―こんな言説が跋扈している。しかし実際には、不良債権処理が進めば進むほど、自己資本比率が悪化するので、金融機関は貸し渋り・貸し剥がしをせざるを得ない。さらに、ペイオフ凍結解除を錦の御旗に、金融庁が中小金融機関をいくつも破たんに追い込むなど、金融政策は迷走を続けるばかりだ。バブルのツケを中小金融機関・中小企業に負わせるいまのやり方を変えさせる手立てはないのか。金融迷走の実態を明らかにし、「金融アセスメント法」など、経済再生のための具体的手立てを提唱する。

この本の目次

プロローグ 静かな不況
第1章 本当に日本銀行が悪いのか―日銀批判で隠蔽される真実
第2章 不良債権処理はデフレ対策なのか―銀行貸出が増えない本当の理由
第3章 「不況の連鎖」つくる金融行政―ペイオフ解禁とマニュアル行政の愚
第4章 金融機関に対する新たな評価システム―「金融アセスメント法」とは何か
エピローグ 多元的な社会へ

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