男の嫉妬 ─武士道の論理と心理

山本 博文

義に厚く潔いはずの武士の社会も、実態は陰湿な嫉妬うずまく修羅場であった!? 一級史料から男たちの等身大の生き様を浮き彫りにし、その心性の歴史背景を考える。

男の嫉妬 ─武士道の論理と心理
  • シリーズ:ちくま新書
  • 770円(税込)
  • Cコード:0221
  • 整理番号:560
  • 刊行日: 2005/10/04
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:新書判
  • ページ数:224
  • ISBN:4-480-06265-3
  • JANコード:9784480062659
山本 博文
山本 博文

ヤマモト ヒロフミ

1957年生まれ。東京大学大学院情報学環・史料編纂所教授。専門は江戸時代の政治外交史研究および武士研究。著書に『江戸お留守役の日記』(第40回日本エッセイスト・クラブ賞、講談社学術文庫)、『切腹』(光文社新書)、『江戸に学ぶ日本のかたち』(NHKブックス)、『現代語訳 武士道』(訳/新渡戸稲造・著、ちくま新書)など多数。

この本の内容

義に厚く、潔い男の中の男。「武士」という言葉から連想される通念であろう。現代には失われた日本の美徳を、われわれは「武士道」へと投影しがちだ。しかし、多くの史料には、嫉妬心から足を引っ張りあう、彼らの等身大の生き様が描かれている。では、なにゆえにサムライたちは、かくも生臭い情念に翻弄されねばならなかったのか。そして、その心性を根深く規定した日本社会の特質とは。一級資料を丹念に掘り起こし、嫉妬うずまく武士社会の実像を浮き彫りにする刺激的な試み。

この本の目次

第1章 名誉ある武士の嫉妬
第2章 殉死者をめぐる嫉妬心
第3章 嫉妬にもとづく陰湿な批判
第4章 正義の根底に嫉妬心あり
第5章 嫉妬に沈められた長谷川/平蔵
第6章 他人の出世に羨望する人々
第7章 嫉妬を緩和し、温存するシステム

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