日曜日に読む『荘子』
気がつかなくたっていい。
でも、気がつくと気持ちいい。
日曜日、酒のお供にと取り出した『荘子』。雲をつかむような言葉に連れられ著者の独酌と思考は進んでいく。「わからなさ」の醍醐味に触れる中国思想談義。
- シリーズ:ちくま新書
- 814円(税込)
- Cコード:0210
- 整理番号:678
- 刊行日:
2007/09/05
※発売日は地域・書店によって
前後する場合があります - 判型:新書判
- ページ数:256
- ISBN:978-4-480-06379-3
- JANコード:9784480063793
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日曜日、著者は酒のお供にと『荘子』を取り出した。超俗的で、世人を煙に巻くような文章を読みながら、「わからない」ことの醍醐味にどっぷり浸かってゆく。雲をつかむような話ばかりだけれど、固くなっていた頭がほぐれ、おおらかな気持ちになれるのはどうしてだろう。一風変わった角度から荘子の思想に触れる「こんにゃく談義」のはじまりである。
日曜の朝、わたしは寝坊した。
序章 荘子、夢で胡蝶となる―パラドックスの予感
第1章 世界の眺め方(この現実を鵜呑みにしよう
因果という虚構は捨てよう)
第2章 言葉の使い方(基礎づけ主義は断念しよう
状況に応じて言葉を使おう)
第3章 知識の捨て方(概念図式の概念は忘れよう
あるがままに生きていよう)
終章 渾沌、七つの穴に死す―絶対的無分別の悲哀
日曜の夜、まだ眠くないけど。
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