日本語の哲学へ

長谷川 三千子

「もの」と「こと」をさぐる

言葉は、実は哲学の中身を方向づける働きを持っている。和辻哲郎の問いを糸口にパルメニデス、デカルト、ハイデッガーなどを参照し、「日本語の哲学」の可能性をさぐる。

日本語の哲学へ
  • シリーズ:ちくま新書
  • 858円(税込)
  • Cコード:0210
  • 整理番号:866
  • 刊行日: 2010/09/06
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:新書判
  • ページ数:256
  • ISBN:978-4-480-06553-7
  • JANコード:9784480065537
長谷川 三千子
長谷川 三千子

ハセガワ ミチコ

1946年東京生まれ。東京大学文学部(哲学科)卒業。同大学院博士課程中退。東京大学文学部助手を経て、現在、埼玉大学教授。著書に『からごころ――日本精神の逆説』(中公叢書)、『バベルの謎――ヤハウィストの冒険』(中央公論新社、和辻哲郎文化賞)、『正義の喪失――反時代的考察』(PHP文庫)、『民主主義とは何なのか』(文春新書)『長谷川三千子の思想相談室』(幻冬舎)などがある。

この本の内容

「日本語の哲学」を目指すとは、いったいどんなことなのか。―少なくともそれは、古代ギリシャに始まった西洋の哲学をただ日本語で受容する、ということではないはずである。かつて和辻哲郎が挑んだその課題は、いま、もっとも挑戦しがいのあるテーマとして研究者を待ちかまえている。ここに展開するのは、パルメニデス、デカルト、ハイデッガーといった哲学者たちと、「日本語」をもって切りむすぶ、知的バトルの数々である。これまでに類を見ない知的冒険の姿がここにある。

この本の目次

第1章 日本語と哲学
第2章 デカルトに挑む(学問語と日常語のたたかい
「私」がきりひらく道)
第3章 「ある」の難関(パルメニデス
ヘーゲルの苦闘)
第4章 ハイデッガーと和辻哲郎
第5章 「もの」の意味
第6章 「こと」の意味

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