自己愛人間 ─現代ナルシシズム論

小此木 啓吾

思い込みや幻想を生きる力とし、自己像に執着しつづける現代人の心のありようを明快に論じた精神分析学者の代表的論考。
【解説: 柳田邦男 】

自己愛人間 ─現代ナルシシズム論
  • シリーズ:ちくま学芸文庫
  • 1,540円(税込)
  • Cコード:0111
  • 整理番号:オ-2-1
  • 刊行日: 1992/09/07
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:文庫判
  • ページ数:368
  • ISBN:978-4-480-08016-5
  • JANコード:9784480080165

この本の内容

さまざまな社会の変遷のなかで、現代日本人の「心」のありようや、人と人とのかかわりはどのように変わったのだろうか。思いこみやイリュージョン、主観的な全能感を生きるエネルギーとし、ひたすら自己像に執着し続ける自己愛人間、すなわち我々の心理や性格を、実例をまじえながら明快に論じた精神分析学者の代表的論考。

この本の目次

プロローグ 自己愛は誰にでもある
1 自己愛の心理―人間の根源的なもの
2 自己愛の構造―その成り立ちとみたし方
3 現代社会と自己愛人間―アイデンティティを失った時代
4 自己愛パーソナリティ―イリュージョンの中で暮らす人間
5 自己愛人間の生態―その対人関係
エピローグ 自己愛社会日本
自己愛理論セミナー

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