日本人の心の歴史 (上)
創業70周年記念復刊
自然と共に生きてきた日本人の繊細な季節感の変遷をたどり、日本人の心の歴史とその骨格を究明する。上巻では万葉の時代から芭蕉までを扱う。
- シリーズ:ちくま学芸文庫
- 1,430円(税込)
- Cコード:0121
- 整理番号:カ-1-1
- 刊行日:
1993/04/07
※発売日は地域・書店によって
前後する場合があります - 判型:文庫判
- ページ数:336
- ISBN:978-4-480-08053-0
- JANコード:9784480080530
- 在庫 ×
咲く花に時勢や人生の全盛を、落ち葉に凋落を、秋の夕暮れに寂莫を重ね合わせてきた日本人の繊細な感覚。それを最もよく示す季節感の変遷を、各々の時代を特色づけた文芸作品や思想の中にさぐり、日本人独特の心の歴史を究明する、創見に富んだ日本精神史。本巻では、万葉・古今・新古今から、芭蕉にいたるまでの、自然と生活が密着していた時代の日本人と季節の関わりを描く。
序論 日本人の感受性の特色―感性の論理
1 万葉集における「見れど飽かぬ」について
2 古今集における「思ふ」について、及び王朝末、中世初期に現はれた「心」への懐疑と否定
3 「思ふ」から「見る」への回帰、及び「見る」ことの深化
4 春と秋といづれまされる
5 季節のよびよせ
6 四季の色どり
7 古今集の四季の部立及び配列の仕方の問題
8 秋への傾斜
9 冬の美の発見
10 冬の美
11 否定の美学
12 新なる季節
13 季節の実相
14 芭蕉の発明
補遺 『撰集抄』の脱体制者たち―その歴史的叙述
本書をお読みになったご意見・ご感想などをお寄せください。
投稿されたお客様の声は、弊社HP、また新聞・雑誌広告などに掲載させていただくことがございます。
※は必須項目です。おそれいりますが、必ずご記入をお願いいたします。
(ここから質問、要望などをお送りいただいても、お返事することができません。あしからず、ご了承ください。お問い合わせは、こちらへ)
歳
公開可 公開不可