こどもたちに語るポストモダン

ジャン=フランソワ・リオタール 著 , 管 啓次郎 翻訳

〈普遍的物語〉の終焉を主張しポストモダンを提唱した著者が、アドルノ、ベンヤミンらを想起し、知のアヴァンギャルドたることを説く10の通信。

こどもたちに語るポストモダン
  • シリーズ:ちくま学芸文庫
  • 1,100円(税込)
  • Cコード:0110
  • 整理番号:リ-2-1
  • 刊行日: 1998/08/10
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:文庫判
  • ページ数:208
  • ISBN:978-4-480-08429-3
  • JANコード:9784480084293
管 啓次郎
管 啓次郎

スガ ケイジロウ

1958年生まれ。詩人、明治大学教授。詩集に『数と夕方』(左右社)『犬探し/犬のパピルス』(Tombac)ほか。著書に『コロンブスの犬』(河出文庫)、『コヨーテ読書』(青土社)、『オムニフォン』(岩波書店)、『ストレンジオグラフィ』(左右社)など。パティ・スミス『M トレイン』(河出書房新社)、グリッサン『第四世紀』(インスクリプト)、サン=テグジュペリ『星の王子さま』(角川文庫)はじめ訳書多数。2011年、『斜線の旅』により読売文学賞(随筆・紀行賞)受賞。

この本の内容

平静より騒擾を、問題解決ではなく問題提起を、普遍的な物語を生きるのではなくさまざまな問いを提出し、批判的思考空間にむかって浮上すること。『ポストモダンの条件』で知られる抗争の哲学者リオタールが、手探りで築き上げたその思想を、次世代のこどもたちであるわれわれに率直に語って聞かせる10の通信。「世界史〔普遍的物語〕についての手紙」「正当性についてのメモランダム」「抵抗についての注釈」「哲学の流れを主題とする意見書」など、アドルノやベンヤミンらに学び、幾度もゼロ地点に立ち戻ることから切り開かれる批評的アヴァンギャルド再生のためのポストモダン入門書。

この本の目次

1 「ポストモダンとは何か?」という問いに対する答え
2 物語の欄外に記された言葉
3 世界史〔普遍的物語〕についての手紙
4 正当性についてのメモランダム
5 さまざまな理性=理由の混乱についての速達
6 テロルならびに崇高への追伸
7 「ポスト」のさまざまな意味についてのノート
8 新しい舞台装置のための短信
9 抵抗についての注釈
10 哲学の流れを主題とする意見書

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