アクセルの城

E・ウィルソン 著 , 土岐 恒二 翻訳

2008年春、復刊。

プルースト、ジョイス、ヴァレリーらの作品の重要性をいち早く評価し、現代文学における象徴主義的傾向を批判した先駆的論考。
【解説: 篠田一士 】

アクセルの城
  • シリーズ:ちくま学芸文庫
  • 1,540円(税込)
  • Cコード:0198
  • 整理番号:ウ-10-1
  • 刊行日: 2000/01/06
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:文庫判
  • ページ数:480
  • ISBN:4-480-08528-9
  • JANコード:9784480085283
E・ウィルソン
E・ウィルソン

ウィルソン,E

1895−1972年。アメリカの批評家。ニュージャージー州生まれ。プリンストン大学卒業後、第一次世界大戦に従軍。雑誌『ヴァニティ・フェア』『ニュー・リパブリック』の編集に携わったのち『ニューヨーカー』の書評主幹をつとめた。20世紀アメリカを代表する批評家として、多岐にわたるテーマで、多数のエッセー、ブックレビュー、ルポルタージュ、文学評論などを執筆。主な著書に『愛国の血糊』、『フィンランド駅へ』、『死海写本』などがある。

土岐 恒二
土岐 恒二

トキ コウジ

1935年生まれ。東京都立大学大学院修士課程修了。英文学専攻。東京都立大学名誉教授。

読者の感想

2008.5.27 哲弘

 市内の書店で「ちくま学芸文庫復刊フェア」をやっていて、前にHPでチェックしたルカーチの「文学の理論」を買おうと手に取ると、その隣に本書があった。象徴主義文学については前々から興味があったものの、読んでみると捉えどころのない部分が行間に浮かんでいるようで、入り込んでいくのが難しそうな印象がずっとあったので、興味を持って目次を見てみると錚々たる作家が章分けされていて、あの篠田一士氏が解説を書いているので、一緒に買って帰った。読んでみると、もともと目当てだったルカーチの本よりも面白かった。
 著者がジャーナリストでもあるからか、本書で登場する作家たちは誰もが今生きているかのように陰影をもって描かれている。それは、一方的な礼賛ではなく、生きている人間に対しては誰しも見つけることの出来るさまざまな種類の矛盾を、どの作家に対しても記しているからだろう。もちろん、象徴主義が何に対しての異議申立てだったのか、ここで上げられている個々の作家がそれぞれ抱えていた傾向など、文学史的な考察も随所に配置されている。同じちくま学芸文庫の「ミメーシス」「ドストエフスキーの詩学」を読んで気に入った人なら、とても楽しんで読めるのではないかと思う。

 この1冊をきっかけに、同著者の「フィンランド駅へ」も読んだが、本書と同じぐらい素晴らしい作品だった。是非、ちくま学芸文庫に「フィンランド駅へ」も入れてください。お願いします。

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