ちくま学芸文庫

崩壊概論
E.M.シオラン
著
有田忠郎
訳
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1,650
円978-4-480-08577-1
0114
-4-1
2000/09/06
文庫判
448
頁神話は荒唐無稽な作り話などではなく、古代人の生(ビオス)であり、実存であった。碩学ケレーニイは、ギリシア・ローマ古代宗教の神話的位相を解明し、“ビオスとしての宗教”を提示する。その根幹から大いなる時間=祝祭を導き出し、学問・芸術・宗教などが根元的に一つの根から生じたことを明す。さらに、人間存在の裏側にある巨大な非存在の領城を探索し、存在は非存在によって支えられ、存在の意味を賦与されているという位相を照射する。人間存在にとって、今もなおこの上ない示唆を与えつづけている名著。図版多数。
第1章 ギリシア宗教の神話的特性
第2章 祝祭の本質
第3章 宗教的経験の二様式
第4章 ギリシアおよびローマの宗教的経験の項点
第5章 ホメーロス、ヘーシオドスにおける人間と神
第6章 ローマ的理解における人間と神
結語 宗教的観念としての非存在
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