英語の発想 ─翻訳の現場から

安西 徹雄

直訳から意訳への変換ポイントは、根本的な発想の転換にこそ求められる。英語と日本語の感じ方、認識パターンの違いを明らかにする翻訳読本。

英語の発想 ─翻訳の現場から
  • シリーズ:ちくま学芸文庫
  • 880円(税込)
  • Cコード:0182
  • 整理番号:ア-10-3
  • 刊行日: 2000/11/08
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:文庫判
  • ページ数:224
  • ISBN:4-480-08588-2
  • JANコード:9784480085887
安西 徹雄
安西 徹雄

アンザイ テツオ

1933年、松山市生まれ。上智大学大学院博士課程修了。上智大学名誉教授。専攻、英文学。シェイクスピア研究の第一人者であるとともに、演劇集団「円」を拠点に、演出にも携わっている。主な著書:『英文翻訳術』『仕事場のシェイクスピア』『英語の発想』(以上、ちくま学芸文庫)、『彼方からの声』(筑摩書房)、『シェイクスピア──書斎と劇場のあいだ』(大修館書店)、『シェイクスピア劇四〇〇年』(NHK出版)他、主な訳書:チェスタトン『正統とは何か』(春秋社)、サイデンステッカー『東京 下町山の手』(ちくま学芸文庫)他。

この本の内容

翻訳とは、二つの言語間のギャップを、いちばんのっぴきならない形で乗り超える作業だといえる。日本語らしい自然な表現を探り当てるには、単に個々の単語の処理や言葉のあやといった技術的なことがら以上に、根本的な発想の転換こそが求められる。本書はあくまでも「翻訳の現場から」という立場にこだわり、具体的な翻訳作業の分析を通して、日本語と英語の根本的な発想・認識パターンの違いを鮮明に浮かびあがらせる。「直訳」から「意訳」への劇的な変換を迫る画期的な翻訳読本。

この本の目次

第1章 実例の研究=二題(『ソロモンの指環』
『千羽鶴』)
第2章 「もの」と見るか、「こと」と取るか(名詞中心と動詞中心
関係代名詞という大敵 ほか)
第3章 行動論理と情況論理(「無生物主語」の構文
動作主としての人間・感受する人間 ほか)
第4章 客観話法か共感話法か(日本語では間接話法は不可能である
代名詞と時制の問題 ほか)
第5章 受動態と受身(受動態をどう訳すか
受身の主観性、情況性 ほか)

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