北一輝

渡辺 京二

近代日本最大の政治思想家
その生涯の真実を描いた名著

明治天皇制国家を批判し、のち二・二六事件に連座して刑死した日本最大の政治思想家北一輝の生涯。毎日出版文化賞受賞の名著。
【解説: 臼井隆一郎 】

北一輝
  • シリーズ:ちくま学芸文庫
  • 1,430円(税込)
  • Cコード:0112
  • 整理番号:ワ-11-1
  • 刊行日: 2007/02/07
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:文庫判
  • ページ数:400
  • ISBN:978-4-480-09046-1
  • JANコード:9784480090461
渡辺 京二
渡辺 京二

ワタナベ キョウジ

1930年京都生まれ。旧制第五高等学校を経て、法政大学社会学部卒業。評論家。河合文化教育研究所特別研究員。主な著書に『評伝宮崎滔天』(書肆心水)、『渡辺京二評論集成』全四巻(葦書房)、『北一輝』(毎日出版文化賞受賞、ちくま学芸文庫)、『逝きし世の面影』(和辻哲郎文化賞受賞、平凡社ライブラリー)、『江戸という幻景』『アーリイモダンの夢』(ともに弦書房)、『黒船前夜』(大佛次郎賞受賞、洋泉社)、『維新の夢』『民衆という幻像』(ともにちくま学芸文庫)、『女子学生、渡辺京二に会いに行く』(共著、亜紀書房)などがある。

この本の内容

二十三歳で、明治天皇制国家の本質を暴き、鋭く批判した大著『国体論及び純正社会主義』を発表して識者を震撼させた北一輝。のち『日本改造法案大綱』を著して、二・二六事件を引き起こす青年将校運動の黒幕と目され刑死する。以来、北に対する評価は毀誉褒貶あい半ばする。はたして、北一輝とは何者なのか。本書は、多くの北一輝論とは違い、「日本コミューン主義者」として第二維新革命のテーマにもっとも近代的、かつもっともよくできた解を提出した思想家ととらえ、この近代日本最大の政治思想家の真実像を描いた、夙に名著の誉れ高い労作。第33回毎日出版文化賞受賞作品。

この本の目次

佐渡
早熟の魔
貧と戦闘の運命
詩と性愛と大義と
人類史総括の思想
天皇制止揚の回廊
第二革命の論理
西郷党の落し子
中国革命の虹
革命帝国の幻影
擬ファシストへの道
順逆不二の法門

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