日本の百年7 アジア解放の夢 1934―1937
くずれゆく大義
内に、東北の大凶作、権力による弾圧、昭和維新の嵐。外に、満州国の建設、大陸戦線の拡大、抗日の激流。不安と退廃によどんだ昭和時代前期。
開国以来、日本の歩んできた100年、そこに生きた人々、当時の雰囲気、世相風俗を浮き彫りにした、臨場感あふれる迫真のドキュメント。公式記録や史料、体験談、新聞、雑誌、回想録、流行歌にいたるまで多方面から取材し、時代の種々相を写し出した記録現代史全10巻。復刊を待望された名著の文庫化。第7巻は、1931年の満洲事変から1937年の南京攻略の時代。内に東北農村の大凶作、権力による苛烈な弾圧、昭和維新の嵐。外に満州国の建設、抗日の激流。社会は不安と退廃に澱んでいた。その矛盾がついに大陸に噴出し、アジア解法の大義のもと、日中戦争が始まる。異常な時代の日本人の思想と行動。
アジアの郷愁
第1部 不安の気流(飢える人びと
狂騒の都市
くずれゆくもの
倒錯の時代)
第2部 急進的な人びと(政治軍人登場
昭和維新の歌
赤旗を守って
地下の英雄像)
第3部 天皇の国家(愛国神話のあけぼの
転向時代
異端の追放)
第4部 アジアの戦い(建国をめぐって
王道楽土
民族移動
中国の抗戦)
本書をお読みになったご意見・ご感想などをお寄せください。
投稿されたお客様の声は、弊社HP、また新聞・雑誌広告などに掲載させていただくことがございます。
※は必須項目です。おそれいりますが、必ずご記入をお願いいたします。
(ここから質問、要望などをお送りいただいても、お返事することができません。あしからず、ご了承ください。お問い合わせは、こちらへ)
歳
公開可 公開不可