忠臣蔵  ─赤穂事件・史実の肉声

野口 武彦

彼らは何を思い、どのように戦ったのか
史料の叢から掬い上げた47人の苦悩と栄光

討ち入りへの道、挫折と決断、壮絶な戦闘、幕府の動揺、死を前にした浪士の言葉。史料の叢から四十七人の苦悩と栄光を掬い上げる傑作歴史書。

忠臣蔵  ─赤穂事件・史実の肉声
  • シリーズ:ちくま学芸文庫
  • 990円(税込)
  • Cコード:0121
  • 整理番号:ノ-1-3
  • 刊行日: 2007/11/07
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:文庫判
  • ページ数:256
  • ISBN:978-4-480-09109-3
  • JANコード:9784480091093
野口 武彦
野口 武彦

ノグチ タケヒコ

1937年生まれ。元神戸大学教授。近世文学・近世思想史を専攻し、現在は文芸評論家。文学と歴史の境界領域を探る。『江戸の歴史家』『安政江戸地震』(ちくま学芸文庫)、『幕末バトル・ロワイヤル』(新潮新書)、『幕末歩兵隊』『長州戦争』(中公新書)、『近代日本の詩と史実』(中央公論新社)、『江戸は燃えているか』(文藝春秋)、『幕末気分』(講談社文庫)など著書多数。

この本の内容

元禄の末、江戸城内の刃傷!浅野内匠頭は切腹、お家は断絶。大石内蔵助以下、浪士の討入りは称揚され、芝居になり、やがて国民伝説にまでなった。しかし実際の彼らはけっして一枚岩ではなかった。内部対立がある。相互不信がある。脱落者の相次ぐ中、さらなる逡巡、古武士の意地、引くに引けぬ心情…。47人はどのような日々を経て討ち入りに至ったのか。当日、吉良邸で繰り広げられた壮絶な戦闘とは。幕府が動揺するなかで、死を前にした浪士が遺した言葉とは。厖大な史料の叢に分け入って、事件の真相と、生きて血の通った元禄武士の人間ドラマを掘り起こした、傑作歴史書。

この本の目次

元禄十四年三月十四日(赤穂事件と「忠臣蔵」
その前夜
刃傷松の廊下
内匠頭切腹)
江戸と赤穂(元禄時代の江戸
殿中刃傷事件の前史
元禄経済小史
赤穂と吉良
米沢と広島)
城明渡し―一家離散―潜伏(藩札始末一件
城中百家争鳴
赤穂無血開城
江戸と山科
山科会議
円山会議
江戸潜入)
元禄十五年十二月十四日(吉良邸討入り
泉岳寺引揚げ
米沢上杉家江戸藩邸
四大名家へのお預け)
元禄十六年二月四日まで(諸藩邸での赤穂浪士
討入りのデテール
幕府上層部の苦慮
四十六士切腹
吉良左兵衛処分
事件の波紋とその後)

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