創造的進化
生命の根源にせまる哲学
生命そして宇宙は「エラン・ヴィタル」を起爆力に、自由な変形を重ねて進化してきた――。生命概念を刷新したベルクソン思想の集大成的主著。
生命は、「生の弾み“エラン・ヴィタル”」を起爆力として、不断の変形を重ねてきた。目的的ではなく、多様な方向に自由な分岐を繰り返す生命の進化の過程―それはわれわれの意識にも通じるものである。時間、意識、身体、記憶―超越論的存在を直観的把握によって解明しようとしてきたベルクソンが、さらに生命の根源へと思索を深める。刊行するや全世界で反響を呼び、生命概念を刷新するとともに、ベルクソンの名を高めることとなった主著。ちくま学芸文庫版オリジナル新訳。
第1章 生命進化について―機械論と合目的性
第2章 生命進化の分岐する諸方向―麻痺、知性、本能
第3章 生命の意義について―自然の秩序と知性の形式
第4章 思考の映画的メカニズムと機械論の錯覚―諸体系の歴史についての手短な考察、実在的な生成と疑似進化論主義
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