世界リスク社会論 ─テロ、戦争、自然破壊

ウルリッヒ・ベック 著 , 島村 賢一 翻訳

近代国家をゆるがすリスク

迫りくるリスクは我々から何を奪い、何をもたらすのか。『危険社会』の著者が、近代社会の根本原理をくつがえすリスクの本質と可能性に迫る。

世界リスク社会論 ─テロ、戦争、自然破壊
  • シリーズ:ちくま学芸文庫
  • 1,045円(税込)
  • Cコード:0136
  • 整理番号:へ-9-1
  • 刊行日: 2010/09/08
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:文庫判
  • ページ数:192
  • ISBN:978-4-480-09310-3
  • JANコード:9784480093103
ウルリッヒ・ベック
ウルリッヒ・ベック

ベック,ウルリッヒ

1944年生まれ。ミュンヘン大学教授。欧米でベストセラーとなり、日本でも大注目を浴びた『危険社会──新しい近代への道』(法政大学出版局)刊行後、現代を代表する社会学者として活躍。アカデミズム、ジャーナリズムに大きな影響力を持つ。他に『再帰的近代化』(アンソニー・ギデンズ他との共著、而立書房)、『ナショナリズムの超克』(NTT出版)などの邦訳書がある。

島村 賢一
島村 賢一

シマムラ ケンイチ

1959年生まれ。社会学者。放送大学他で非常勤講師をつとめる。主著に『21世紀への挑戦1哲学・社会・環境』(山之内靖との共編著)、訳書に『ナショナリズムの超克』他。

この本の内容

現代社会が生み出したリスクは、われわれの世界をどう変えたのか?国境を無効化してしまうテロリズムの遍在と、それに対抗して形成される「対テロ連合」という諸国家間の結束。環境破壊や核の脅威をもたらす一国家の決断に対する、国を超えた草の根レベルの運動の勝利。リスクはグローバル化を促進し、内外、上下、あらゆる角度から「国家」という枠組みを掘り崩して、近代社会の根本原理に見直しを迫っている。このリスクにいま、いかなる危機と可能性が秘められているのか。現代ドイツを代表する社会学者が鋭く切り込む。『危険社会』の著者によるもっともわかりやすくコンパクトな入門書。

この本の目次

言葉が失われるとき―テロと戦争について(世界リスク社会とは何を意味しているのか
テロと戦争
経済のグローバル化と新自由主義
国家と主権
展望―世界リスク社会のチャンスについて)
世界リスク社会、世界公共性、グローバルなサブ政治(世界リスク社会論の準拠点
世界公共性とグローバルなサブ政治の徴、成立条件、表現形式)

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