琉球の時代 ─大いなる歴史像を求めて

高良 倉吉

海上に花開いた王国の
栄光と悲劇の歴史

いまだ多くの謎に包まれた古琉球王国。成立の秘密や、壮大な交易ルートにより花開いた独特の文化を探り、悲劇と栄光の歴史ドラマに迫る。
【解説: 与那原恵 】

琉球の時代 ─大いなる歴史像を求めて
  • シリーズ:ちくま学芸文庫
  • 1,430円(税込)
  • Cコード:0121
  • 整理番号:タ-39-1
  • 刊行日: 2012/03/07
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:文庫判
  • ページ数:320
  • ISBN:978-4-480-09443-8
  • JANコード:9784480094438
高良 倉吉
高良 倉吉

タカラ クラヨシ

1947年沖縄伊是名島生まれ。沖縄史料編集所、沖縄県立博物館、浦添市立図書館長を経て現在、琉球大学法文学部教授・文学博士。首里城復元の委員、NHK大河ドラマ『琉球の風』の監修者などもつとめた。主な著書に『琉球王国史の課題』(ひるぎ社)、『琉球王国の構造』『アジアのなかの琉球王国』(吉川弘文館)、『琉球王国』(岩波新書)、『琉球王国史の探求』(榕樹書林)などがある。

この本の内容

アジアの海に花開いた琉球王国。その全貌はいまなお数々の謎に包まれ、あたかも神話の世界のようなイメージを懐かせる。しかし歴史をひもといてみると、古琉球王国は、壮大な交易ルートを通じて築き上げた華やかな文化を誇っていた。中国、マラッカやポルトガル等、海外の文書に記された当時の王国の姿などを参考にしながら、その栄光と悲劇の歴史ドラマにわけいる。アメリカ統治時代を通じて否定的な意味合いを担わされてきた「琉球」という名称の本来の意味を復権させ、沖縄独自の文化と世界像に新たな光をあてた歴史的名著。

この本の目次

プロローグ―マラッカにて
第1章 黎明期の王統
第2章 琉球王国への道
第3章 大交易時代
第4章 グスクの世界
第5章 尚真王の登場
第6章 琉球王国の確立
エピローグ―古琉球と現代

読者の感想

2013.4.01 余路津 貴士

古琉球の歴史に初めて触れる読者にも絶対にわかりやすく、しかも正しいというか、偏らない琉球史を理解できる唯一の書。史実に忠実で真摯に学究的な態度と、筆者の郷土愛がひしひしと伝わる良書。直向きに琉球の秘められた歴史真実とそのアイデンティティーをリアルに教えてくれる本に初めて出会った。

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