明治富豪史
格差社会はここから始まった
維新そっちのけで海外投資に励み、贋札を発行してまで資本の蓄積に邁進する新興企業家・財閥創業者たちの姿を明らかにした明治裏面史。
【解説: 色川大吉 】
- シリーズ:ちくま学芸文庫
- 1,100円(税込)
- Cコード:0136
- 整理番号:ヨ-14-1
- 刊行日:
2013/11/06
※発売日は地域・書店によって
前後する場合があります - 判型:文庫判
- ページ数:240
- ISBN:978-4-480-09582-4
- JANコード:9784480095824
- 在庫 ×
富国強兵、殖産興業といったことばで語られることの多い明治日本の「近代化」。しかし、国力の増強を図ることは、同時に貧富の格差を生み出すことでもあった。工業国日本の歯車として庶民がひたすら働き続ける中、新興企業家たちは「先見の明」によって甘い汁を吸い、富を蓄積していく。いわく贋札の発行と両替、政治家との癒着、金融・株式の支配、戦争特需…。三菱、三井、住友、安田、日産等々、実業界の歴史に燦然と輝く財閥・企業グループ創業期の実態に、『日本之下層社会』で搾取され、貧困にあえぐ人々の姿を描いた著者が迫る。社史には決して書かれることのない明治裏面史。
第1 明治富豪史(戦争
贋造紙幣
新人物 ほか)
第2 富豪貴族(富豪界の頭目
家庭の海上王
金融界の覇者 ほか)
第3 海外の人(無人島探検
獅子湾頭の怪
海外貿易者 ほか)
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