経済思想入門
スミス、マルクス、ケインズら経済学の巨人たちは、どのような問題に対峙し思想を形成したのか。その今日的意義までを視野に説く、入門書の決定版。
驚異的な経済成長をもたらし豊かな社会を実現する一方で、格差を常態化し、深刻な不況をくり返す資本主義。その原因はどこにあるのか―。ヒュームやスミスにはじまり、マルクスそして新古典派の登場をへて、ケインズ、ハイエク、ヴェブレンまで。経済学の巨人たちは、自らが生きた時代の課題にとりくみ、その思想を形成した。本書は、そうした現実的背景に照らしながら、かれらの理論の核心を平明に説く。さらに後半では、貨幣や消費などの重要テーマごとに経済分析のあり方を問うことで、経済思想の今日的意義を浮き彫りにする。経済という人間の営みを根底からとらえなおす、決定版入門書。
第1部 経済思想の歴史(市場社会の成立
古典派の成立―アダム・スミス
古典派の展開―リカードとマルサス
古典派の隘路―マルクス
限界革命と新古典派
社会主義経済の可能性をめぐって
資本主義の変貌―ケインズ
消費社会化と市場自由化―市場の高度化と経済思想)
第2部 経済思想の現在(方法について
制度について
貨幣について
消費について
企業について
市場と公正
グローバライゼーションについて
経済思想のゆくえ)
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