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定価

1,980

(10%税込)
ISBN

978-4-480-09799-6

Cコード

0122

整理番号

-38-1

2017/07/06

判型

文庫判

ページ数

656

解説

内容紹介

二千年にわたる「追放=離郷」、そして約束の地への「帰還」。このユダヤの物語をもとにイスラエルは建国された。だが、そこに歴史的正当性はあるのか、そもそも、ユダヤ人とは何者か。著者は精緻な検証作業で、イスラエルにおける集団的アイデンティティを根底から突き崩す。民族の神話と出自は近代の創作であると暴露され、現国家に対し再出発を迫る。どうすればイスラエルは未来を拓くことができるのか。タブーを破り、イスラエル本国をはじめ、世界各国で反響を巻き起こした画期的大著、ついに文庫化。

目次

第1章 ネイションをつくりあげる―主権と平等(「用語の検討」―プープル(民族)とエトニー(種族)
ネイション―閉じ込め、境界を定める ほか)
第2章 「神話=史」―はじめに、神がその民を創った(ユダヤ人の時間の素描
「神話=史」としての旧約聖書 ほか)
第3章 追放の発明―熱心な布教と改宗(紀元七〇年
追放なき離郷―不分明な地域における歴史 ほか)
第4章 沈黙の地―失われた(ユダヤの)時を求めて(「幸福のアラビア」―ヒムヤル王国のユダヤ教への改宗
フェニキア人とベルベル人―謎の女王カーヒナ ほか)
第5章 区別―イスラエルにおけるアイデンティティ政策(シオニズムと遺伝
「科学的な」あやつり人形と人種差別的な人形つかい ほか)

著作者プロフィール

シュロモー・サンド

( さんど,しゅろもー )

1946年にオーストリアのリンツで生まれる。その後、両親とともにイスラエルに移住。テルアビブ大学とパリの社会科学高等研究院で歴史を学ぶ。1984年よりテルアビブ大学にて現代ヨーロッパ史を教える。現在、テルアビブ大学名誉教授。専門領域は、フランスのインテレクチュアル・ヒストリー、20世紀の政治史、映画と歴史、ネイションとナショナリズムなど。フランス語・英語・ヘブライ語で多数の著書と論文を発表している。著書?ノ『スクリーンに見る20世紀』『言葉と土地』『歴史のたそがれ』など。

高橋武智

( たかはし・たけとも )

1935年東京生まれ。東京大学仏文科卒。同大学院で18世紀仏文学・思想を専攻。現在、翻訳家、著述家。主な訳書に『SHOAH』(作品社)『崩壊したソ連帝国』(藤原書店)など。

佐々木康之

( ささき・やすゆき)

1935 年生まれ。元立命館大学文学部教授,フランス語担当。主な編訳書に『クラウン仏和辞典』(三省堂),ダランベール『百科全書序論』(中央公論社『世界の名著35』所収),ルソー『孤独な散歩者の夢想』(白水社『ルソー全集』第2 巻所収),ジャン・シャルダン『ペルシア紀行』(岩波書店)などがある。

木村高子

( きむら・たかこ)

仏語・英語翻訳家。フランス国ストラスブール大学歴史学部卒業。早稲田大学大学院文学研究科考古学専攻修士課程修了。現在,スロベニア在住。主な訳書にピーター・ゼイハン『地政学で読む世界覇権2030』(東洋経済新報社),パラグ・カンナ『「接続性」の地政学』(共訳,原書房)などがある。

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