元々は桃源社で刊行された郷愁を誘うような人情ものの短篇集を主に収録した短篇集。その後、他作品集との合本や著作集への全収録などがあったが、本作単体で再刊されることがなかったためファンにはレアな作品集。同系統の短篇作品も加えて増補版として刊行。
2021年夏以降、東京創元文庫、河出文庫、フリースタイルなどで復刊が続く予定があり、『紙の罠』以降のアクション小説が堅調なちくま文庫が先行する形を目指す。