ホセ・カサノヴァ
( ほせ・かさのヴぁ )(Jose Casanova):1951年、スペイン、アラゴン州生まれ。ジョージタウン大学名誉教授、バークレー「宗教・平和・世界情勢」研究センター上級フェロー。セミナリオ・メトロポリターノ(サラゴサ)で哲学学士、インスブルック大学(オーストリア)で神学修士、ニュー・スクール・フォア・ソーシャル・リサーチ(アメリカ)で社会学修士、博士取得後、同助教授、教授。2005‐20年、ジョージタウン大学教授。著書、論文、受賞多数。
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1,870
円978-4-480-51066-2
0114
-54-1
2021/09/09
文庫判
608
頁1980年代以降、宗教は公的領域に再登場してきた。この啓蒙主義や近代化論の想定に反する事態は、いったい何を意味するのか。著者は、世俗化論を再検討し、方法論を明確に打ち出しながら、スペイン、ポーランド、ブラジル、アメリカ合衆国の4カ国において宗教が〈脱私事化〉していくプロセスを分析する。本書全体を通じて明らかになるのは、宗教の復興がグローバルな趨勢の中で行われているということだ。現代屈指の宗教社会学者が、近代化=世俗化というテーゼに根本から修正を迫った古典的名著。文庫化に際しては、原著刊行後の展望に触れた「改訂日本語版への序文」を付す。
1 序論(世俗化と啓蒙主義と近代宗教
私的宗教と公共宗教)
2 五つの事例研究―分析的序論(スペイン―国家教会から公認廃止へ
ポーランド―国民の教会から市民社会へ
ブラジル―寡頭制の教会から民の教会へ
福音主義プロテスタンティズム―市民宗教から根本主義セクト、新キリスト教右翼へ
合衆国におけるカトリシズム―私的デノミネーションから公的デノミネーションへ)
3 結論(近代宗教の脱私事化)
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