荘園の人々

工藤 敬一

荘園に生きた人々を通じ荘園制の実態を解き明かした画期的な入門書。古代律令制官僚支配を受け継ぎ中世全体を形作った制度を、すっきり理解する。

荘園の人々
  • シリーズ:ちくま学芸文庫
  • 1,100円(税込)
  • Cコード:0121
  • 整理番号:ク-32-1
  • 刊行日: 2022/01/06
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:文庫判
  • ページ数:240
  • ISBN:978-4-480-51094-5
  • JANコード:9784480510945

この本の内容

日本史の授業でいちばん教えにくいと言われる荘園。時代や場所により性質が様々で、関わり人々の利害関係が複雑なことがその理由だろう。しかし、古代から中世にいたるまで特産物によって日本の経済を支え、王家・摂関家を頂点とする重層的な社会構造を生み出したのは荘園に他ならない。加えて武士の発生や源平の争乱も荘園の支配権争いに端を発する。この制度を把握できなければ日本の歴史を真に理解することは出来ないだろう。本書はそんな荘園の実態を、荘園に生きた人々のドラマを通じて具体的に描いた画期的な入門書。この本を読めば荘園が面白い存在に見えてくる。

この本の目次

概観
1 生江臣東人―初期荘園と地方豪族
2 大法師兼算と古志得延―越後国石井荘の荘司と田堵
3 「南京一の悪僧」覚仁―伊賀国東大寺領の完成者
4 橘兼隆と大田光家―開発領主と寄進地系荘園の成立
5 太良荘の定宴と歓心―荘経営者と百姓
6 太良荘の公文・名主、禅勝と実円―転換期の中間層
7 菅浦の乙名清九郎―惣の救世主
8 悲劇の代官祐清―新見荘の直務代官
9 「家門御下向」―日根荘の九条政基

この本への感想投稿

本書をお読みになったご意見・ご感想などをお寄せください。
投稿されたお客様の声は、弊社HP、また新聞・雑誌広告などに掲載させていただくことがございます。
は必須項目です。おそれいりますが、必ずご記入をお願いいたします。

(ここから質問、要望などをお送りいただいても、お返事することができません。あしからず、ご了承ください。お問い合わせは、こちらへ)







 歳

 公開可   公開不可