科学的探究の喜び

二井 將光

何を知り、いかに答えを出し、どう伝えるか。そのプロセスとノウハウを経験豊かな化学者ならではの具体例を交えて伝授する。文庫オリジナル。

科学的探究の喜び
  • シリーズ:ちくま学芸文庫
  • 1,100円(税込)
  • Cコード:0140
  • 整理番号:フ-51-1
  • 刊行日: 2023/03/09
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:文庫判
  • ページ数:192
  • ISBN:978-4-480-51171-3
  • JANコード:9784480511713
二井 將光
二井 將光

フタイ マサミツ

二井 將光(ふたい・まさみつ):1940年東京生まれ。日本の生化学者、分子生物学者。薬学博士。東京大学大学院薬学系研究科薬学専門課程修了。大阪大学名誉教授。東大助手、ウィスコシン大研究員、コーネル大客員助教授などを経て、岡山大教授、阪大教授、阪大産業科学研究所所長、微生物化学研究会研究員、岩手医大教授。ATP(アデノシン三リン酸)を生産するATP合成酵素の構造と機能を遺伝子とタンパク質レベルで解明した。藤原賞、学士院賞、持田記念学術賞、日本薬学会賞を受賞している。著書:Handbook of ATPase: Biochemistry, Cell Biology, Pathophysiology, (Wiley-VCH Verlag GmbH)、『薬学教室へようこそ』、『生命を支えるATPエネルギー』(以上ブルーバックス)。専門論文多数。

この本の内容

私たちの周りにあるたくさんの不思議。先入観なく幼児がつぶやく質問、大人の持つ疑問。「何を知りたいか」、「いかにして答えを出すか」。どんな仕事も、ここから探究の喜びが始まる。科学者は自然界にある難問を明らかにしようと、疑う自由から生まれる想像力を武器に探究し、結果は「論文やレポート」によって知識となり、技術として社会に貢献する。生物のエネルギー産生・消費のメカニズムに、先駆的・独創的研究をしてきた生化学者が、自身の経験と知識をもとに問いの発見から解決、発表までのプロセスをつぶさに語る。文庫オリジナル。

この本の目次

第1章 幼児から科学者まで(素朴な疑問
科学という言葉と概念 ほか)
第2章 探究する毎日(研究との出会い
コーネルから研究室を主宰するまで ほか)
第3章 研究を読む(論文に出会う
DNAの構造を知る ほか)
第4章 探究に必要なコミュニケーション(情報の交換
生活や職場に入ってきたインターネット ほか)
第5章 論文・レポートを書く人へ(英語で執筆
ストーリーを導入する ほか)
第6章 研究を語る(さまざまな機会に研究を話す
翻訳ソフトは助けになるか ほか)

この本への感想投稿

本書をお読みになったご意見・ご感想などをお寄せください。
投稿されたお客様の声は、弊社HP、また新聞・雑誌広告などに掲載させていただくことがございます。
は必須項目です。おそれいりますが、必ずご記入をお願いいたします。

(ここから質問、要望などをお送りいただいても、お返事することができません。あしからず、ご了承ください。お問い合わせは、こちらへ)







 歳

 公開可   公開不可