われわれの死後も人類が存続するであろうこと、それは想像以上に人の生を支えている。二つのシナリオをもとに倫理の根源に迫った講義。本邦初訳。

死と後世
  • シリーズ:ちくま学芸文庫
  • 1,320円(税込)
  • Cコード:0110
  • 整理番号:シ-43-1
  • 刊行日: 2023/06/08
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:文庫判
  • ページ数:336
  • ISBN:978-4-480-51188-1
  • JANコード:9784480511881
サミュエル・シェフラー
サミュエル・シェフラー

サミュエル シェフラー

サミュエル・シェフラー(Samuel Scheffler):1951年生まれ。ニューヨーク大学哲学科教授。ハーヴァード大学卒業後、プリンストン大学にて博士号を取得。主な研究部門は道徳哲学、政治哲学、価値理論。アメリカ学士院会員。著書にThe Rejection of Consequentialism(1982/1994), Human Morality(1992), Boundaries and Allegiances(2001), Equality and Tradition(2010), Why Worry about Future Generations?(2018)がある。

森村 進
森村 進

モリムラ ススム

森村 進(もりむら・すすむ):1955年生まれ。東京大学法学部卒業。法学博士(一橋大学)。一橋大学名誉教授。専門は法哲学。

この本の内容

自分自身の死から30日後、地球に巨大小惑星が衝突する。あるいは、人間は不妊化し、地球上の人々は次第に死に絶えていく…。2つのシナリオの先にあるのは人類の消滅だ。それはわれわれの思考や感情にどのような変化を引き起こすのか。3つの講義を通して著者は、人間の生が自らの死後も生き続けるであろう人々の存在に想像されるよりも強く依存していることを示し、哲学史に新しい領域を切り開いた。この講義への4人の哲学者による批判と著者の応答も加わり、議論はさらなる深まりを見せる。デレク・パーフィットは本書を「真にすばらしく、極めて重要な書物」と絶賛した。本邦初訳。

この本の目次

死と後世(後世(第1部)
後世(第2部)
恐怖と死と信頼)
コメント(ドゥームズデイの意義
後世はどのように重要なのか
評価されるものを保全するのか、評価することを保全するのか?
私が死に、他の人々が生きるということ)
コメントへのリプライ(死と価値と後世―回答)

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