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ちくま学芸文庫

米と小麦の戦後史

——日本の食はなぜ変わったのか

証言と資料で辿る渾身のドキュメント

米に代わり急速に普及した小麦。その裏には、余剰農産物に悩むアメリカと経済発展を急ぐ日本の思惑の一致があった。衝撃の戦後史。解説 鈴木宣弘

定価

1,430

(10%税込)
ISBN

978-4-480-51303-8

Cコード

0136

整理番号

-62-1

2025/05/08

判型

文庫判

ページ数

336

解説

内容紹介

日本人の食生活に不可欠な小麦。しかし国民全体に普及したのは戦後のことである。その背景には、第二次大戦と朝鮮戦争を経て膨大な余剰小麦を抱えるようになったアメリカと、戦後復興の中で安価な食糧と開発資金を必要としていた日本の思惑の一致があった。われわれは輸入小麦にいかに依存するようになり、その陰で米はどう扱われてきたのか。NHKディレクターが関係者の証言や資料から戦後食糧史の空白に迫った貴重な記録。文庫化にあたり、トウモロコシなど飼料穀物の対日市場開拓を追った補論「それは小麦だけではなかった」を収録。食料安全保障を考えるうえで必読の一冊。 解説 鈴木宣弘

目次

日本人の胃袋を変えた男たち
ワシントンの意図 〝余剰小麦を売りこめ〟
霞が関の思惑 〝食糧と外資の一挙両得〟
日本市場開拓計画の立案
小麦キャンペーン始まる
ハードな販売作戦への転換
粉食大合唱の中で勝利宣言
いま アメリカ小麦は……
あとがき
補論 それは小麦だけではなかった
文庫版あとがき
解説 胃袋からの属国化(鈴木宣弘)

著作者プロフィール

高嶋光雪

( たかしま・てるゆき )

高嶋 光雪(たかしま・てるゆき):1948年、北海道旭川市生まれ。70年に京都大学経済学部卒業、NHK入局。農林水産番組部で「明るい農村」「食卓のかげの星条旗?米と小麦の戦後史? 」、スペシャル番組部で「日本の条件・食糧」「21世紀は警告する(「梅山豚」パート)」「絵巻切断?秘宝36歌仙の流転?」などを制作。その後、ニューヨーク特派員やメディア展開部、関連事業室などを経て、2005年名古屋放送局長。06年から8年間、(社)デジタル放送推進協会専務理事を務めた。

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