「みんな違ってみんないい」のか? ─相対主義と普遍主義の問題

山口 裕之

他人との関係を切り捨てるのでもなく、自分と異なる考えを否定するのでもなく――「正しさ」とは何か、それはどのようにして作られていくものかを考える。

「みんな違ってみんないい」のか? ─相対主義と普遍主義の問題
  • シリーズ:ちくまプリマー新書
  • 924円(税込)
  • Cコード:0210
  • 整理番号:405
  • 刊行日: 2022/07/05
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:新書判
  • ページ数:224
  • ISBN:978-4-480-68430-1
  • JANコード:9784480684301
山口 裕之
山口 裕之

ヤマグチ ヒロユキ

1970年奈良県生まれ。徳島大学総合科学部教授。1999年東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得退学。2002年博士(文学)学位取得。専門はフランス近代哲学、科学哲学。主な著書に『コンディヤックの思想――哲学と科学のはざまで』『人間科学の哲学――自由と創造性はどこへいくのか』(以上、勁草書房)、『認知哲学――心と脳のエピステモロジー』『コピペと言われないレポートの書き方教室――3つのステップ』(以上、新曜社)、『ひとは生命をどのように理解してきたか』(講談社選書メチエ)、『人をつなぐ 対話の技術』『語源から哲学がわかる事典』(以上、日本実業出版社)、『「大学改革」という病――学問の自由・財政基盤・競争主義から検証する』(明石書店)。翻訳書にコンディヤック『論理学――考える技術の初歩』(講談社学術文庫)。

この本の内容

「正しさは人それぞれ」といって他人との関係を切り捨てるのでもなく、「真実は一つ」といって自分と異なる考えを否定するのでもなく―考え方の異なる者同士がともに生きていくために、「正しさ」とは何か、それはどのようにして作られていくものかを、さまざまな学問のこれまでの議論を概観したうえで考える。

この本の目次

第1章 「人それぞれ」論はどこからきたのか(普遍性を偏重する西洋文明
相対主義的な考え方の始まり ほか)
第2章 「人それぞれ」というほど人は違っていない(言語相対主義
基本の色彩語 ほか)
第3章 「道徳的な正しさ」を人それぞれで勝手に決めてはならない(人類普遍だからといって「そうするのが正しい」ということにはならない
「道徳的な正しさ」についての私の考え方 ほか)
第4章 「正しい事実」を人それぞれで勝手に決めてはならない(「事実は人それぞれ」と主張する人たち
ものの見え方は人それぞれでない ほか)

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