古代から来た未来人 折口信夫
「折口信夫のような奇跡的な学問をなんとかして自分でもつくってみたい。それが私をこれまで突き動かしてきた夢だったような気がします」(中沢新一)
古代を実感することを通して、日本人の心の奥底を開示した稀有な思想家・折口信夫。若い頃から彼の文章に惹かれてきた著者が、その未来的な思想を鮮やかに描き出す。
- シリーズ:ちくまプリマー新書
- 770円(税込)
- Cコード:0239
- 整理番号:82
- 刊行日:
2008/05/07
※発売日は地域・書店によって
前後する場合があります - 判型:新書判
- ページ数:144
- ISBN:978-4-480-68784-5
- JANコード:9784480687845
- 在庫 ×
古代を実感することを通して、日本人の心の奥底を開示した稀有な思想家折口信夫。若い頃から彼の文章に惹かれてきた著者が、その未来的な思想を鮮やかに描き出す。
序文 奇跡のような学問
第1章 「古代人」の心を知る
第2章 「まれびと」の発見
第3章 芸能史という宝物庫
第4章 未来で待つ人
第5章 大いなる転回
第6章 心の未来のための設計図
2008.5.14 山 美喜子
折口が、これからの「神道」の在り方を「超宗教」と捉えていたという論点が新しいと思いました。しかし、折口が目指していたとするものが、本書では「まっすぐな生命」とか「魂」とか、ひろく使われる平易な言葉で表現されているだけに、かえって曖昧で理解しにくいと感じました。宗教を超えた宗教の概念を、中沢氏がより斬新な、実感を伴った表現でさらに展開されることを期待します。
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