第4巻は、西域物の中で最も完成度が高いと評される表題作をはじめ、「風野又三郎」「ビジテリアン大祭」「革トランク」など、童話の傑作20篇を収録。

宮沢 賢治
ミヤザワ ケンジ
1896-1933。岩手県花巻市の生まれ。生家は古着・質商。盛岡の高等農林学校在学中に詩や散文の習作をはじめる。日蓮宗に深く帰依し、一時上京して布教生活を送る。帰郷後は農学校で教えつつ多くの詩や童話を書く。やがて農学校を退職、「羅須地人協会」をつくり、農民への献身の生活に入った。生前はほとんど無名のままに死去。病床のなかで手帳に綴ったのが「雨ニモマケズ」の詩。

入沢 康夫
イリサワ ヤスオ
1931年生まれ。詩人。フランス文学者。日本芸術院会員。詩集で多くの受賞作があると共に詩論集も多く発表し、実作のみならず理論面でも多大な影響を与える。宮沢賢治、ネルヴァル等の研究でも名高い。1998年、紫綬褒章受章。評論に『宮沢賢治 プリオシン海岸からの報告』(1991年、筑摩書房)等がある。

栗原 敦
クリハラ アツシ
1946年(昭和21年)生まれ。実践女子大学教授。『新校本宮澤賢治全集』の編纂委員を務める。著書に『宮沢賢治 透明な軌道の上から』『詩が生まれるところ』、共編著に『宮沢賢治 童話の宇宙』『宮沢賢治入門』『図説 宮澤賢治』『別冊太陽 宮沢賢治』などがある。宮沢賢治学会イーハトーブセンター代表理事。
童話・詩作品を中心に賢治の作品世界を、より広く、より深く味わえるコレクション全10巻。第4巻は、西域ものの内、もっとも完成度が高い表題作をはじめとして、「風の又三郎」の別バージョン「風野又三郎」、「食」に対する考えをユーモラスに表現した「ビジテリアン大祭」、自身の姿を戯画化したとも言われる男の話「革トランク」など傑作20篇を収録。
風野又三郎
谷
二人の役人
鳥をとるやなぎ
化物丁場
茨海小学校
二十六夜
革トランク
おきなぐさ
黄いろのトマト
チュウリップの幻術
ビジテリアン大祭
土神ときつね
林の底
マグノリアの木
インドラの網
雁の童子
学者アラムハラドの見た着物
ガドルフの百合
葡萄水
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