グレン・グールド ─未来のピアニスト

青柳 いづみこ

彼方の<音楽>を宿した
ピアニスト――
グールドの謎と魅惑に迫る
渾身の論考

20世紀をかけぬけた衝撃の演奏家の遺したさまざまな謎にピアニストの視点から迫り、ライヴ演奏の未知の美しさも手がかりに、その魅惑と可能性を描く渾身の論考。

グレン・グールド ─未来のピアニスト
  • シリーズ:単行本
  • 2,420円(税込)
  • Cコード:0073
  • 整理番号:
  • 刊行日: 2011/07/07
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:四六判
  • ページ数:384
  • ISBN:978-4-480-87364-4
  • JANコード:9784480873644
青柳 いづみこ
青柳 いづみこ

アオヤギ イヅミコ

ピアニスト、文筆家。安川加壽子、ピエール・バルビゼの両氏に師事。フランス国立マルセイユ音楽院首席卒業。東京芸術大学大学院博士課程修了。1989年、論文「ドビュッシーと世紀末の美学」によりフランス音楽分野初の学術博士号を受ける。90年、文化庁芸術祭賞。著書に『翼のはえた指──評伝安川加壽子』(吉田秀和賞)『六本指のゴルトベルク』(講談社エッセイ賞)など多数。大阪音楽大学教授。

著者からのメッセージ

ロマンティック・グールド[全文を読む]

この本の内容

20世紀をかけぬけた衝撃の演奏家の遺したさまざまな謎をピアニストならではの視点でたどり、ライヴ演奏の未知の美しさをも手がかりに、つねに新鮮なその魅惑と可能性を浮き彫りにする原体験的グールド論。

この本の目次

コンサート・ドロップアウト―同業者の目からグールドを見ると
彼はどのような点で天才なのか―楽譜をみたらすぐに弾ける、練習をしなくても弾ける
彼はどのようにしてデビューしたのか―競わずにナンバーワンになる法
踊る祈祷師のレコード・デビュー
彼はどんなふうにしてピアノを弾いたか
彼はどのように教育されたか―ディヌ・リパッティとの対比において
僕は神童ではなかった―少年時代の録音から
一九五五年という年1―演奏スタイルの変遷と時代の耳
一九五五年という年2―ロマンティックからクール・スクールへの変貌
アポロン派とディオニュソス派―さらにワンクッション、ロマン斬り
彼はどのようにして演奏活動を耐え忍んだか―ステージ活動をするということ
彼はどのようにして演奏活動から撤退したか
そして、ここからグールドが本当のグールドになる
オズの魔法使いとエメラルドの都―実演とスタジオ録音の違い
二倍速の共犯者
「ボクは作曲家になりたかった」
運命の動機―変わるものと変わらないもの
グールドの歌声
受肉の音楽神
結局、彼は何者だったのだろうか?
未来のピアニスト―グールド・ファンも、そうでない人も

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