新編 かたりべ文化

外山 滋比古

目のことばで考える従来の日本文化。しかし近年耳のことばで生きる若い世代が増えている。彼ら「語部」の問題を考えるエッセイ。

新編 かたりべ文化
  • シリーズ:ちくま文庫
  • 555円(税込)
  • Cコード:0195
  • 整理番号:と-1-2
  • 刊行日: 1992/08/24
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:文庫判
  • ページ数:240
  • ISBN:4-480-02624-X
  • JANコード:9784480026248
外山 滋比古
外山 滋比古

トヤマ シゲヒコ

外山 滋比古(とやま・しげひこ):1923年、愛知県生まれ。英文学者、文学博士、評論家、エッセイスト。東京文理科大学卒業。「英語青年」編集長を経て、東京教育大学助教授、お茶の水女子大学教授、昭和女子大学教授などを歴任。専門の英文学をはじめ、日本語、教育、意味論などに関する評論を多数執筆している。2020年7月逝去。30年以上にわたり学生、ビジネスマンなど多くの読者の支持を得る『思考の整理学』をはじめ、『忘却の整理学』『知的創造のヒント』(以上、筑摩書房)、『乱読のセレンディピティ』(扶桑社)など著作は多数。

この本の内容

語部―かたりべとは伝承を諳んじて語りきかせる氏族のこと、つまり耳から耳へ、口から口へとことばを伝えていった人々のことである。現代は、目で読むことばでではなく、耳から入ることばで思考する人々が増えているのではないか。これを著者独自の「かたりべ文化」というキーワードでとらえ、その意味を考える、ことばのエッセイ。

この本の目次

1 耳で読む(個人の読者と組織読者
新中流読者
半読者
日本人の表現力と読書)
2 声の文化(かたりべ人間
言いおおせて何かある
日本の言葉と文化
外来語を受け入れる心理)
3 新言文一致(会話
電話をかける前に
話し下手・聞き下手
話す
関西弁
目で考える
ことばの扉
史部の文体
新日本文化論
やわらかな心とことば)

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