内田百(けん)集成13 ─たらちおの記

内田 百(けん)けんはもんがまえに月 著 , 佐藤 聖 編集

早くに亡くなった父の姿を描く表題作をはじめ幼年時代の思い出、古里岡山のことなど懐かしき日々を味わい深くつづった随筆集。
【解説: 小川洋子 】

内田百(けん)集成13 ─たらちおの記
  • シリーズ:ちくま文庫
  • 1,100円(税込)
  • Cコード:0195
  • 整理番号:う-12-14
  • 刊行日: 2003/10/08
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:文庫判
  • ページ数:320
  • ISBN:4-480-03893-0
  • JANコード:9784480038937
内田 百(けん)けんはもんがまえに月
内田 百(けん)けんはもんがまえに月

ウチダ ヒャッケン

1889-1971。岡山市の生まれ。本名は栄造。ペンネームは郷里の百(けん)川にちなむ。旧制六高在学中は俳句に親しむ。東大ドイツ文学科卒。陸軍士官学校、海軍機関学校、法政大学等でドイツ語を教える。教師をやめたのち作家活動に入り、特異な幻想をつづった短編集「冥途」「旅順入城式」を発表。飄逸な「百鬼園随筆」によってひろく世に出た。借金術の大家で、鉄道好きとしても知られていた。

この本の内容

「私は飛前岡山古京町の志保屋と云う造り酒屋の一人息子である。私が中学を出る前に家が傾き、父は病死して、酒倉も家屋敷も人手に渡ったが、子供の時に我侭勝手の仕放題で育った事が禍をなして、後年飯も食えない様な貧乏をしたのであろうと思う」(「たらちおの記」より)。早くに亡くなった父の姿を描く表題作をはじめ、幼年時代の思い出、古里岡山のことなど懐しき日々を味わい深くつづった随筆集。

この本の目次

虎列刺
風の神
琴書雅游録
烏城追思
稲荷
水心
山屋敷
たらちおの記
竹島
大般若〔ほか〕

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