人はなぜ「美しい」がわかるのか

橋本 治

「美しい」とはどういう心の働きなのか? 「合理性」や「カッコよさ」とはどう違うのか? 日本の古典や美術に造詣の深い、活字の鉄人による「美」をめぐる人生論。

人はなぜ「美しい」がわかるのか
  • シリーズ:ちくま新書
  • 1,012円(税込)
  • Cコード:0270
  • 整理番号:377
  • 刊行日: 2002/12/19
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:新書判
  • ページ数:272
  • ISBN:978-4-480-05977-2
  • JANコード:9784480059772
橋本 治
橋本 治

ハシモト オサム

1948年東京生まれ。東京大学文学部国文科卒。小説、戯曲、舞台演出、評論、古典の現代語訳ほか、ジャンルを越えて活躍。著書に『桃尻娘』(小説現代新人賞佳作)、『宗教なんかこわくない!』(新潮学芸賞)、『「三島由紀夫」とはなにものだったのか』(小林秀雄賞)、『蝶のゆくえ』(柴田錬三郎賞)、『双調平家物語』(毎日出版文化賞)、『窯変源氏物語』、『巡礼』、『リア家の人々』、『BAcBAHその他』『あなたの苦手な彼女について』『人はなぜ「美しい」がわかるのか』『ちゃんと話すための敬語の本』他多数。

この本の内容

人はなぜ、「美しい」ということがわかるのだろうか?自然を見て、人の立ち居振舞いを見て、それをなぜ「美しい」と感じるのだろうか?脳科学、発達心理学、美術史学など各種の学問的アプローチはさまざまに試みられるであろう。だが、もっと単純に、人として生きる生活レベルから「審美学」に斬り込むことはできないだろうか?源氏物語はじめ多くの日本の古典文学に、また日本美術に造詣の深い、活字の鉄人による「美」をめぐる人生論。

この本の目次

第1章 「美しい」が分かる人、分からない人(「美しい」が分からない人
「美しい=合理的」という発見 ほか)
第2章 なにが「美しい」か(なぜ私の話は分かりにくいか
「カッコいい」の意味するところ ほか)
第3章 背景としての物語(嵐の雲を「美しい」と思った時
台風を「美しい」と思ってしまう人間の立つポジション ほか)
第4章 それを実感させる力(不思議な体験
だったら人生はつまらないじゃないか ほか)

読者の感想

2010.6.19 刑部

きれいとはなにか
 この本で初めて橋本治を知り、大好きになるきっかけとなった本。

 きれいとはなにかと、いろいろな本を読んでみたがどの本もきれいとは何かということには答えられず、その周りを回っているだけで、この本を読んだときも始めの方は、イライラしたが、がんばって全部読んだら一つの答えを見つけられることができて、私としては実用書として本当にありがたい本。
 今はそんな本も何冊か見つけることができ、いろいろ考える事ができるが、この本に出合って本当に良かった。5、6回は読んだ。

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