博徒の幕末維新

高橋 敏

黒船来航後の動乱期、歴史の表に躍り出てきたアウトローたち。彼らの明暗を分けたのは何か。竹居安五郎、黒駒勝蔵らを歴史の中に位置付けなおす記念碑的作品。

博徒の幕末維新
  • シリーズ:ちくま新書
  • 814円(税込)
  • Cコード:0221
  • 整理番号:454
  • 刊行日: 2004/02/05
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:新書判
  • ページ数:256
  • ISBN:4-480-06154-1
  • JANコード:9784480061546
高橋 敏
高橋 敏

タカハシ サトシ

1940年静岡県生まれ。東京教育大学大学院文学研究科修士課程修了。群馬大学教育学部教授、国立歴史民俗博物館教授、総合研究大学院大学教授を歴任。文学博士。専門は近世教育・社会史、アウトロー研究。著書:『日本民衆教育史研究』(未来社)、『国定忠治の時代』(ちくま文庫)、『江戸の教育力』(ちくま新書)、『江戸の訴訟』『清水次郎長』『一茶の相続争い』(岩波新書)、『清水次郎長と幕末維新』(岩波書店)、『幕末狂乱』(朝日選書)他多数。

この本の内容

嘉永六年(一八五三)六月八日深夜、伊豆七島の流刑の島新島から、七人の流人が島の名主を殺し、漁船を盗み、島抜けを敢行した。そのリーダーが、清水次郎長の敵方として知られる甲州博徒の巨魁、竹居安五郎である。奇しくもペリー提督率いる黒船が伊豆近海にあらわれた直後であり、韮山代官江川英龍も島抜けを見逃すしかなかった。この黒船来航をきっかけに、歴史の表に躍り出た博徒侠客たち。錦絵や講談・浪曲、大衆小説等でおなじみの竹居安五郎、勢力富五郎、武州石原村幸次郎、国定忠治、黒駒勝蔵、水野弥三郎らのアウトロー群像を、歴史学の手法にのっとって幕末維新史に位置付け直す、記念碑的労作。

この本の目次

第1章 黒船と博徒竹居安五郎―嘉永六年六月八日夜(竹居安五郎新島を抜ける
流刑の島新島 ほか)
第2章 博徒の家と村―博徒はいかに生まれしか(甲州八代郡竹居村
水論と山論の村―外に向かう竹居村 ほか)
第3章 嘉永水滸伝(水滸伝の近世
勢力富五郎関東取締出役を翻弄す ほか)
第4章 博徒の明治維新―黒駒勝蔵と水野弥三郎(竹居安五郎の復活と謀殺
草莽の博徒黒駒勝蔵 ほか)

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