柴田徳太郎
( しばた・とくたろう )1951年生まれ。東京大学経済学部卒業。同大学大学院経済学研究科博士課程修了。経済学博士。西南学院大学助教授を経て、現在、東京大学大学院経済学研究科教授。専攻は現代資本主義論、アメリカ経済論、制度の経済学。著書に『大恐慌と現代資本主義』(東洋経済新報社)、『制度と組織』(編著、桜井書店)、『現代経済学』(共編著、岩波普店)、『多元的経済社会の構想』(共編著、日本評論社)などがある。
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二〇〇八年秋に発生した金融危機が如実に示したように、資本主義は不安定で不公正な取引を生み出す要素を抱え込んでいる。この問題に対処すべく、人々はこれまでさまざまな「制度」を生成進化させてきた。本書は、現在の世界的経済危機にいたるまでの市場と制度の進化を丹念にたどりなおし、今後「市場と社会」の調和を図るためにはどのような制度改革が望ましいのかを提言する。
序章 市場と制度
第1章 市場は効率的か?
第2章 市場は公正か?
第3章 大恐慌はなぜ起こったのか?
第4章 資本主義の黄金時代
第5章 黄金時代はなぜ終わったのか?
第6章 平成不況はなぜ長期化したのか?
第7章 アメリカ型「証券化」資本主義の破綻
終章 「市場と社会」の調和をめざして
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