近代中国史

岡本 隆司

矛盾に満ちた中国の
原理と構造

中国とは何か? その原理を解く鍵は、近代史に隠されている。グローバル経済の奔流が渦巻きはじめた時代から、激動の歴史を構造的にとらえなおす。

近代中国史
  • シリーズ:ちくま新書
  • 1,034円(税込)
  • Cコード:0222
  • 整理番号:1019
  • 刊行日: 2013/07/08
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:新書判
  • ページ数:288
  • ISBN:978-4-480-06724-1
  • JANコード:9784480067241
岡本 隆司
岡本 隆司

オカモト タカシ

1965年生まれ。現在、京都府立大学文学部准教授。『近代中国と海関』『属国と自主のあいだ』(いずれも名古屋大学出版会、前者で大平正芳記念賞、後者でサントリー学芸賞を受賞)、『世界史のなかの日清韓関係史』『中国「反日」の源流』(いずれも講談社メチエ選書)、『李鴻章』(岩波新書)、『ラザフォード・オルコック』(ウェッジ選書)などがある。

この本の内容

中国とは何か。その原理を理解するための鍵は、近代史に隠されている。この時代に、「幇」とよばれる中国団体をはじめ、貨弊システム・財政制度・市場秩序など、中国固有の構造がつくられたからだ。本書は経済史の視座から一六世紀以降の中国を俯瞰し、その見取り図を明快に描く。かつて世界に先んじた中華帝国は、なぜ近代化に遅れたのか。現代中国の矛盾はどこに由来するのか。グローバル経済の奔流が渦巻きはじめた時代から、激動の歴史を構造的にとらえなおす。

この本の目次

プロローグ―中国経済と近代中国史
1 ステージ―環境と経済
2 アクター―社会の編成
3 パファーマンス―明清時代と伝統経済
4 モダニゼーション―国民経済へ向かって
エピローグ―中国革命とは何だったのか

読者の感想

2013.10.04 doragonfirston

何故、中国では内陸部と沿海部の、同一国とは思えない違いが存在するのか、理解するおおきな要素を提示された。


 中国大陸ほど大きな面積はヨーロッパのごとく、その寄って立つ風土などにより、数カ国に分離して存在していることが妥当のように思えていたが(繋いでいたのは漢字の力?)やはり経済史から見ても一国としての存立は難しいものがあると考えさせられた。

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