昭和史講義 ─最新研究で見る戦争への道
複雑きわまる戦前期を正確に理解するための決定版通史
なぜ昭和の日本は戦争へと向かったのか。複雑きわまる戦前期を正確に理解すべく、俗説を排して信頼できる史料に依拠。第一線の歴史家たちによる最新の研究成果。
昭和史をめぐっては、実証的研究が着実に進んでいる。にもかかわらず、一般向けにその成果を紹介したものは少ない。近現代の歴史教育にも、最新研究が反映されているとは言い難い。なぜ昭和の日本が戦争へと向かったのか。その失敗の原因はどこにあったのか。その解明に向けて、戦後七十年を機に、気鋭の研究者の最新成果を結集。より進んだ探究をしたい人向けに、邦語で読める参考文献ガイドを付す。昭和史の真実を知りたい読者におくる、最良の戦前期昭和史レクチャー。
ワシントン条約体制と幣原外交
普通選挙法成立と大衆デモクラシーの開始
北伐から張作霖爆殺事件へ
ロンドン海軍軍縮条約と宮中・政党・海軍
満州事変から国際連盟脱退へ
天皇機関説事件
二・二六事件と昭和超国家主義運動
盧溝橋事件―塘沽停戦協定からトラウトマン工作失敗まで
日中戦争の泥沼化と東亜新秩序声明
ノモンハン事件・日ソ中立条約
日独伊三国同盟への道
近衛新体制と革新官僚
日米交渉から開戦へ
「聖断」と「終戦」の政治過程
日本占領―アメリカの対日政策の国際的背景
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