昭和史講義【戦前文化人篇】
柳田、大拙、和辻ら近代日本の代表的知性から谷崎、乱歩、保田與重郎ら文人まで、文化人たちは昭和戦前期をいかに生きたか。最新の知見でその人物像を描き出す。
近代日本を代表する知識人や文人、大衆作家、画家、建築家、漫画家ら文化人たちは昭和戦前期をいかに生き抜いたか。石橋湛山、和辻哲郎、鈴木大拙、柳田国男、谷崎潤一郎、保田與重郎、江戸川乱歩、中里介山、長谷川伸、吉屋信子、林芙美子、藤田嗣治、田河水泡、伊東忠太、山田耕筰、西條八十の一六人を採り上げ、最新の知見からその人物像を正確に描き出す。また彼らが戦争とどう関わり、あるいは背を向けたかを見ることで激動の時代を検証する。好評・昭和史講義シリーズの第五弾。
石橋湛山―言論人から政治家へ
和辻哲郎―人間と「行為」の哲学
鈴木大拙―禅を世界に広めた国際人
柳田国男―失われた共産制を求めて
谷崎潤一郎―「今の政に従う者は殆うし」
保田與重郎―「偉大な敗北」に殉じた文人
江戸川乱歩―『探偵小説四十年』という迷宮
中里介山―「戦争協力」の空気に飲まれなかった文学者
長谷川伸―地中の「紙碑」
吉屋信子―女たちのための物語
林芙美子―大衆の時代の人気作家
藤田嗣治―早すぎた「越境」者の光と影
田河水泡―「笑い」を追求した漫画家
伊東忠太―エンタシスという幻想
山田耕筰―交響曲作家から歌劇作家へ
西條八十―大衆の抒情のために生きた知識人
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