医療者が語る答えなき世界 ─「いのちの守り人」の人類学

磯野 真穂

医療現場にはお堅いイメージがある。しかし実際はあいまいで豊かな世界が広がっている。フィールドワークによって明らかにされる医療者の胸の内を見てみよう。

医療者が語る答えなき世界 ─「いのちの守り人」の人類学
  • シリーズ:ちくま新書
  • 924円(税込)
  • Cコード:0247
  • 整理番号:1261
  • 刊行日: 2017/06/05
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:新書判
  • ページ数:240
  • ISBN:978-4-480-06966-5
  • JANコード:9784480069665
磯野 真穂
磯野 真穂

イソノ マホ

1999年、早稲田大学人間科学部スポーツ科学科卒。オレゴン州立大学応用人類学修士課程修了後、早稲田大学文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。現在、国際医療福祉大学大学院准教授。専門は文化人類学、医療人類学。著書に『なぜふつうに食べられないのか――拒食と過食の文化人類学』(春秋社)『医療者が語る答えなき世界――「いのちの守り人」の人類学』(ちくま新書)、宮野真生子との共著に『急に具合が悪くなる』(晶文社)がある。

この本の内容

私たちは病院に、答えを得るために足を運ぶ。心身の不調の原因が明らかになり、それを取り去るすべが見つかることを期待する。しかし実際の医療現場は、私たちが思う以上のあいまいさに満ちており、期待した答えが得られない場合も多い。そんな時私たちは、医療者に失望するが、それは医療者も同様に悩み、考えるときでもある。本書は、医療者のそんな側面を、本人たちへのインタビューをもとに紹介する。病気になったとき、私たちは医療者とともにいかに歩むことができるのか。かれらの語りを通じて考えてほしい。

この本の目次

第1部 肩越しの視点から(気付き―ナタデココとスカートのゴムについて
高齢者と身体拘束―看護師の心もきしむ)
第2部 科学が明らかにできないもの(手術と呪術―きれいな人と汚れた人
新薬―それを前に臨床医が考えること
効く薬とは何か?―漢方と科学の切れない関係)
第3部 傍らにいるということ(いのちの守り人―医療者の仕事の本質
死守―頑固爺はパンを焼く
共鳴―旅する言語聴覚士)

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