ヴァン・ゴッホ

アントナン・アルトー 著 , 粟津 則雄 翻訳

狂気の淵で生きた詩人にして前衛演劇の実践者による傑作美術論。表題作のほか「神経の秤」「芸術と死」を収録。異様な精神の生が浮かび上がる。

ヴァン・ゴッホ
  • シリーズ:ちくま学芸文庫
  • 968円(税込)
  • Cコード:0171
  • 整理番号:ア-13-1
  • 刊行日: 1997/08/07
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:文庫判
  • ページ数:224
  • ISBN:4-480-08358-8
  • JANコード:9784480083586
粟津 則雄
粟津 則雄

アワヅ ノリオ

1927年愛知県生まれ。フランス文学者、文芸評論家、詩人。日本芸術院会員。『カフカ論』『踏みはずし』など、ブランショ作品の翻訳をはじめ文学・芸術分野に多くの仕事がある。

この本の内容

身体的苦痛と狂気の極限で生きた詩人にして前衛演劇の実践者アントナン・アルトー。本書はその最晩年の作品『ヴァン・ゴッホ 社会が自殺させた者』と『神経の秤』『芸術と死』の3篇を収録。とくに『ヴァン・ゴッホ 社会が自殺させた者』は、同じく精神を病みつつ憑かれたように描き続け、ついに自殺した画家、そしてもっとも「卑俗なもの」から「神話」を導き出した画家ゴッホを通して、絵画と絵画自身、おのれとおのれ自身について問い詰めた出色の評論であり、サント=ブーヴ賞を受賞した。他に初期の代表作2篇を併せ読むことにより、アルトーの驚くべき精神の生に一貫するものを浮かび上がらせる。

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