唯脳論

養老 孟司

人工物に囲まれた現代人は脳の中に住む。脳とは檻なのか。情報器官としての脳を解剖し、ヒトとは何かを問うスリリングな論考。
【解説: 澤口俊之 】

唯脳論
  • シリーズ:ちくま学芸文庫
  • 定価:924円(税込)
  • Cコード:0147
  • 整理番号:ヨ-5-1
  • 刊行日: 1998/10/08
  • 判型:文庫判
  • ページ数:288
  • ISBN:4-480-08439-8
  • JANコード:9784480084392
養老 孟司
養老 孟司

ヨウロウ タケシ

1937年神奈川県鎌倉市生まれ。62年東京大学医学部卒業後、解剖学教室へ入る。95年東京大学医学部教授を退官。現在、同名誉教授。著書に『ヒトの見方』『からだの見方』(サントリー学芸賞)『唯脳論』『カミとヒトの解剖学』『からだを読む』『無思想の発見』(以上、筑摩書房)、『身体の文学史』『バカの壁』(毎日出版文化賞)『死の壁』(以上、新潮社)、『いちばん大事なこと』(集英社)、『養老孟司のデジタル昆虫図鑑』(日経BP社)、『まともな人』『ぼちぼち結論』(以上、中央公論新社)など多数がある。

この本の内容

文化や伝統、社会制度はもちろん、言語、意識、そして心…あらゆるヒトの営みは脳に由来する。「情報」を縁とし、おびただしい「人工物」に囲まれた現代人は、いわば脳の中に住む―脳の法則性という観点からヒトの活動を捉え直し、現代社会を「脳化社会」と喝破。さらに、脳化とともに抑圧されてきた身体、禁忌としての「脳の身体性」に説き及ぶ。発表されるや各界に波紋を投げ、一連の脳ブームの端緒を拓いたスリリングな論考。

この本の目次

唯脳論とはなにか
心身論と唯脳論
「もの」としての脳
計算機という脳の進化
位置を知る
脳は脳のことしか知らない
デカルト・意識・睡眠
意識の役割
言語の発生
言語の周辺
時間
運動と目的論
脳と身体

読者の感想

2010.5.08 いたる

ものすごい本
何度読んでも、理解できないところがまだ、沢山残っていますが、この本は、ものすごい本だということは分かりました。

新しいことをこの本で述べるつもりはない、とか、私の知ったことではない、とかいう言葉は面白かったです。

この本の最後の予測、人間は自分の身体以外全て人工化、脳化していく、というのが、本当になりそうで怖いです。
しかし、人の安全、便利、とかを追及するとそうなってしまうので、なかなか人工的に止めるのは難しいのかもしれません。
しかし、自然なしの環境で生活するのも頭がおかしくなりそうです。
超人が誕生したり、人間の中の真の頭、体の賢い人とかが集まったら解決できるかもしれませんが、¥。

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