ゲーテ スイス紀行

ゲーテ 著 , 木村 直司 編訳

自然科学者への旅

ライン河の泡立つ瀑布、万年雪をいただく峰々。スイス体験のもたらしたものとは? ゲーテ自然科学の体験的背景をひもといた本邦初の編訳書。

ゲーテ スイス紀行
  • シリーズ:ちくま学芸文庫
  • 1,650円(税込)
  • Cコード:0198
  • 整理番号:ケ-6-6
  • 刊行日: 2011/06/08
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:文庫判
  • ページ数:432
  • ISBN:978-4-480-09386-8
  • JANコード:9784480093868
ゲーテ
ゲーテ

ゲーテ

1749〜1832年。ドイツの詩人、作家、自然科学者、政治家。フランクフルトに生まれ、ヴァイマールに没。〈疾風怒濤〉の潮流の代表者。主著『ファウスト』『若きヴェルテルの悩み』『イタリア紀行』『西東詩集』ほか。色彩論、形態学をはじめとする膨大な自然研究に、近年大きな関心が寄せられている。

木村 直司
木村 直司

キムラ ナオジ

1934年生まれ。ミュンヘン大学文学部博士課程修了。上智大学名誉教授。著書『ゲーテ研究』(全3巻、南窓社)ほか。

この本の内容

ゲーテにとって旅とは、またスイスとは何だったのか。あのイタリア旅行に先立つこと12年、26歳のゲーテは『若きヴェルテルの悩み』の恋愛体験から逃れるように、スイスに向かう。「力強いライン河の烈しく泡立つ瀑布、万年雪をいただく峰々の王冠の輝き…その中に作用する創造力が脈々と魂の中にめざめてくる」と、偉大な理念を感知し科学的自然把握に決定的な指針を得る。アルプスの多種多様な自然は、研究対象の無限の宝庫であった。作品としてはまとめられなかったこのスイス体験を一書に成した本邦初の編訳書。訳者注解では、形態学・地質学などのゲーテ自然科学へと連なる体験的背景があざやかにひもとかれる。

この本の目次

スイスからの手紙第一部(ヴェルテルの遺稿から十五の断章)
第一次スイス旅行 一七七五年(『詩と真実』第四部から)(フランクフルトからチューリヒまで
ラファーターとボードマー ほか)
第二次スイス旅行 一七七九年(スイスからの手紙第二部)(ムーティエからシャモニまで
マルティニからヴァリスまで ほか)
第三次スイス旅行 一七九七年(スイスへの旅)(テュービンゲンからシャフハウゼンへ
シャフハウゼンのライン瀑布 ほか)

読者の感想

2013.1.27 スイスの熊

スイスの大好きなものです。スイスがつけば、何でも読んでしまう。で、今まで、縁のなかったゲーテだって、読んでしまった。
 感想。ウーーーーーム。まず、あの大自然を、言葉で表すと、こうなるのか…。

 その2、かなり見てるつもりなので、コースは、解ります。しかし、行ってみたい。馬に乗って、歩いて、彼の見たものを、見てみたい。今回の旅は、ゲーテの道を、少したどってみます。
 3歴史的に、面白いです。テルの裏話、初めて知りました。

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