ソフィストとは誰か?

納富 信留

「哲学」誕生の謎に迫る!
解説 鷲田清一

ソフィストは本当に詭弁家にすぎないか? 哲学成立とともに忘却された彼らの本質を精緻な文献読解により喝破し、哲学の意味を問い直す。

ソフィストとは誰か?
  • シリーズ:ちくま学芸文庫
  • 1,430円(税込)
  • Cコード:0110
  • 整理番号:ノ-7-1
  • 刊行日: 2015/02/09
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:文庫判
  • ページ数:384
  • ISBN:978-4-480-09659-3
  • JANコード:9784480096593
納富 信留
納富 信留

ノウトミ ノブル

納富 信留(のうとみ・のぶる):1965年生まれ。東京大学大学院教授。東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。ケンブリッジ大学大学院古典学部博士号取得。専門は西洋古代哲学。著書『ギリシア哲学史』(筑摩書房)、『ソフィストとは誰か?』『哲学の誕生――ソクラテスとは何者か』『新版 プラトン 理想国の現在』(以上、ちくま学芸文庫)、『プラトンとの哲学――対話篇をよむ』(岩波新書)、『世界哲学史』全8巻+別巻(共編著、ちくま新書)など。

この本の内容

古代ギリシアで、華々しい活躍をした一群の知識人「ソフィスト」。新たな思想と弁論の技術をもって市民を魅惑した彼らは、やがて詭弁を弄して人々を欺く偽の知者という汚名を着せられる―。ソフィストとは、いったい何者なのか。なぜ、彼らは哲学の歴史から忘却されたのか。本書は、プラトンとゴルギアスらソフィストとの対決の核心を読み抜くことで、真理の探究としての哲学がいかに可能となったかを問い求める試みである。哲学者とソフィストとが、互いに相手への対抗で存立するという表裏一体の構造を解き明かした、第29回サントリー学芸賞受賞作。

この本の目次

ソフィストへの挑戦
第1部 哲学問題としてのソフィスト(「ソフィスト」ソクラテス
誰がソフィストか
ソフィストと哲学者)
第2部 ソフィストからの挑戦(ソフィスト術の父ゴルギアス
力としての言論―ゴルギアス『ヘレネ頌』
弁論の技法―ゴルギアス『パラメデスの弁明』
哲学のパロディ―ゴルギアス『ないについて』
言葉の両義性―アルキダマス『ソフィストについて』)
ソフィストとは誰か

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