ひきこもり文化論

斎藤 環

ひきこもりはどのような社会的背景を持っているのか。本書ではインターネットとの関係など、多角的にその特質を考察する。解説 玄田有史

ひきこもり文化論
  • シリーズ:ちくま学芸文庫
  • 1,100円(税込)
  • Cコード:0111
  • 整理番号:サ-34-1
  • 刊行日: 2016/04/06
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:文庫判
  • ページ数:320
  • ISBN:978-4-480-09683-8
  • JANコード:9784480096838
斎藤 環
斎藤 環

サイトウ タマキ

1961年生。医学博士。筑波大学医学医療系社会精神保健学教授。専門は思春期・青年期の精神病理学、病跡学、ラカンの精神分析、「ひきこもり」の治療、支援ならびに啓蒙活動。漫画・映画等のサブカルチャー愛好家としても知られる。著書に『戦闘美少女の精神分析』『家族の痕跡』『生き延びるためのラカン』『ひきこもりはなぜ「治る」のか?』『「ひきこもり」救出マニュアル〈理論編〉』『「ひきこもり」救出マニュアル〈実践編〉』『キャラクター精神分析』(以上、ちくま文庫)、『社会的ひきこもり』(PHP新書)等多数。

この本の内容

本書は多年にわたり、ひきこもり問題に取り組んできた著者による文化論的考察の集大成である。真に治療的効果をもたらす倫理と、ひきこもりから脱するための契機を考えるうえで第一歩となる書。文庫化にあたり、この10年の推移をまとめた「補足と解説」を附す。

この本の目次

1 まえがきに代えて―「ひきこもり」を語ることの倫理
2 社会病理としての「ひきこもり」
3 ひきこもりシステム―その日本的背景
4 「甘え」文化と「ひきこもり」―比較文化論的考察
5 「ひきこもり」の周辺(サイバースペースと「ひきこもり」―他者との距離感について
治療法としての地域通貨
「対話」の媒介され難い無意味さについて
「何もないこと」からの戦略
成熟のための二つの条件
孤独について
「出会い」の持つ力
「ひきこもり」と他者
笠原人間学の現代的意義―笠原嘉『アパシー・シンドローム』解説
表現と「ひきこもり」)

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