人とこの世界
開高健が、自ら選んだ強烈な個性の持ち主たちと相対する。対話や作品論、人物描写を混和して描き出した「文章による肖像画集」。
【解説: 佐野眞一 】
座談の名手でもあった開高健が、自ら選んだ強烈な個性の持ち主たちと相対する。一対一の対話や作品論、人物描写を混和して、遠近のある肖像として描き出した「文章による肖像画集」。開高健が、第一線の作家、詩人、画家、学者と真剣勝負を繰り広げる。戦後人物ノンフィクションの金字塔。
行動する怠惰―広津和郎
自由人の条件―きだみのる
マクロの世界へ―大岡昇平
誰を方舟に残すか―武田泰淳
不穏な漂泊者―金子光晴
カゲロウから牙国家へ―今西錦司
手と足の貴種流離―深沢七郎
流亡と篭城―島尾敏雄
惨禍と優雅―古沢岩美
“思い屈した”―井伏鱒二
絶対的自由と手と―石川淳
地図のない旅人―田村隆一
2009.4.13 sattyan
開高健さんのノンフィクションには小説とは違う味があります。噛んでいると滲みでてくる味が、しだいに舌にひろがっていくのです。書店に駆けつけます。
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