人間なき復興 ─原発避難と国民の「不理解」をめぐって
福島では形だけの復興がうたわれ、政府は避難指示解除へと突き進んでいる。社会学者と被災当事者が原発避難問題の本質を説き明かした名著の文庫化。
福島第一原発事故後、廃炉の見通しもなく国は「新しい安全神話」を振りかざし、避難者帰還政策を進めている。人を「数」に還元した復興や分かったつもりの国民の「不理解」がこの国をあらぬ方向へ導いている。被災者の凄惨な避難体験と、原発自治体の暮らしの赤裸々な告白を、社会学者が読み解き、対話を積み重ねて「人間のための復興」とは何かを問い直す。事故の本質を鋭く衝いた警世の書。
第1章 「不理解」のなかの復興(理解の難しい問題
復興とは何か? ほか)
第2章 原発避難とは何か―被害の全貌を考える(二つの避難から帰還政策へ―事故からの2年を振り返る
避難の経緯とその心性―何からどう逃げてきたのか? ほか)
第3章 「原発国家」の虚妄性―新しい安全神話の誕生(原発立地は理解できるか?
「なんで原発のそばに住んでいたの?」 ほか)
第4章 「ふるさと」が変貌する日―リスク回避のために(「ふるさと」を失ったのではない、「ふるさと」になってしまった
津波被害との違い―賠償と放射線リスク ほか)
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